山花外務政務官編 /国会議員編 / 学校編 / 子どもたちの感想

実施報告

5月20日キャンペーン参加者のメッセージを山花政務官に届けました

授業を受けた子どもたちを代表して、志賀さん(高3)、富樫くん(中3)、鈴木さん(高3)、大屋敷さん(高3)が山花郁夫外務政務官を訪問し、 キャンペーンに参加した子ども達から寄せられたメッセージ・カードを届けました。全国から寄せられたカードは7101枚。 これは、すべての子どもが教育を受けられる為には、まだまだ教育への支援が足りないことを訴えるメッセージ・カードです。 また、「命を育むという、女性にしかできない大切な仕事をするためにも、女の子や女性への教育を拡充する必要がある。」と訴えました。

他にも、「東日本大地震で世界各国から多額の義援金が集まった。このように人が人を思いやる気持ちがあるのだから、もっとお金を集めたり、学校や技術を提供したりしてあげてほしい。」(中学生・東京都)、「女の子が学校に通えないこと、文字を読むことも書くこともできないことを知って、同じ人間、女の子としてできることはいないかと思いました。」(中学生・沖縄県)など、授業に参加した子どもたちが日本政府に宛てて書いたメッセージを伝えました。

世界一大きな授業を主催した教育協力NGOネットワークからは、

①基礎教育向けの援助の増額、
②就学率の男女差が大きい低所得国の重点化、
③相手国政府の教育予算を支える財政支援の推進、
④国際援助協調枠組みへの貢献強化を求め、

昨年のMDGs国連首脳会合で菅総理が発表した日本政府の新教育協力政策を具体的な予算や実行に移すように訴えました。

国会議員のための世界一大きな授業

国会議員の参加人数: 31人 (ほか、代理参加 7人)
中高校生3人が「先生」となり、国会議員を「生徒」に迎えて、授業を行いました。
子どもたちによる授業の映像は、こちらでご覧いただけます。

  

左  : 今年の司会は昨年の「国会議員のための世界一大きな授業」で授業を担当した高校生が担当。
    国会議員側の窓口は、昨年に引き続き阪口直人議員が務めてくださいました。
中央: 授業の導入はキュリー婦人の話でスタート
右  : 役割カードを持って世界の教育の現状を体験

  

左  : フィリピン・スタディツアーで出会った女性との出会いを紹介
中央: 教育協力NGOネットワークから日本の教育援助への提言も行ないました
右  : 司会、授業を担当した中高生と、参加した議員のみなさん

学校での世界一大きな授業

子どもたちの感想

滋賀学園中学校(首相へのメッセージ)
  • 世界中の子どもたちが学校で勉強できるように援助を増やしてください。(T.Y)
  • 私は初めてこんなに学校に行けていない人がいることを知りました。だから、お願いです。できるだけ多くの人たちが教育を受けられるように教育援助をもっと増やしてください。(E.K)
  • 今は東北で大変だけど、世界も見つめて世界の貧困の子どもたちのため、女性たちのため先進国として色々援助をしてください。私も募金をしたりしてがんばります。世界中の子どもたちが男女平等に暮らせるようにしてください。(M.K)
洗足学園中学高等学校
  • 「私は何か人の為にしているのか」と、自分の力のなさに情けなくなります。今は立場が弱くて、何かしてもあまり役に立たないかもしれません。しかし、それでも少しだけでも人の役に(貧しい人のために)なれたら良いと思うようになれました。何ができるのか早速調べてみます!行動します!
  • アフガニスタンなどの国での生活がとても苦しいものだということを学びました。お金の為に結婚させられたり、あまり勉強をする機会がなかったりするのは、とても悲しいことだと思いました。
  • スーダンの女の子の「この国の未来は私達次第」という言葉が強く心に残っています。彼女のように行動を起こせるようにしたいです。私達に今できることはペットボトルキャップ集めなど意外と身近なところに支援できることがあると思います。大した募金はできないけれど、そういう小さなところからやっていきたいです。
  • 私達は普通に学校に行っているのに、多くの女の子がいけていないと知り、驚いた。だから、自分達が楽しく学校に行けていることを幸せに思いたい。
KTC中央高等学院
  • 10才っていう若さで結婚させられて、そのうえ子供が子供を産んだり、女性器を切除されたり、HIV感染だったりと、女性のほうがつらい思いをしているのに、男性はまったく理解していないなんて、、今の自分たちにできることは少ないかもしれないけど、そのできることを精一杯やりたいと思った。
  • 今日という日でも、失われている命はきっとたくさんあって、今この瞬間に女性が色々な苦しい思いをしているかもしれないという現実を改めて知りました。同時に何もできなくてのうのうと生きている自分がもどかしいです。
  • 字を理解できるのは当たり前だと思っていたけど、よく考えたら勉強しなきゃ分かんないんだ。
市原中央高等学校
  • People say ‘Women should get married at an age and do housework for their family’ But I don’t think it is right. Because it is natural that men and women are equal. We must think what we should do for developing countries as an advanced nation Japan!
  • Now I am asking you, please more focus on the fact that there are a lot of children who can’t go to school even though they are eager to go. They are suffering from poverty. They have to work to lead a life. In view of these things, Japan should take some actions to reduce the people in poverty so that the girls in poor countries can get education.
  • 2011 is very important year to achieve the MDGs. Advanced countries should invest a large amount of money in developing countries much more. I hope all girls who live in around the world, can go to school and learn what they want.
潤徳女子高等学校
  • 戦争が早くなくなってこの地球の人が幸せになってほしい。
  • 私達にできることは結構あるなと気付きました。
  • 貧困や性差別についてもっと知りたくなりました。
川口市幸並中学校
  • 私達と同じ年でこういうことは想像できなかった。今私達にできることは、貧しい国の人々の気持ちなどを勉強することだと思う。そうすれば「このような心配を他の国の子供たちもしてくれているんだ」と向こうの人々は思って、ほんの少しの安心がうまれるかもしれない。
  • 男子は兵士などになるから女子より行けないと思っていたけど、女子はほかの事で行けないと知った。児童労働をなくすには、他の国が児童労働でできたものを買わないようにしたら、自然となくなっていくと思う。
  • 自分は幸せ者だと思った。世界には普通に暮らせない人たちがたくさんいた。ユニセフの募金だけでなく、家族とかに話す。空気や水など世界とつながっているものをきれいに大切に使いたい。ご飯を残さない。食べられない人もいるから感謝する。
北九州市立板櫃中学校
  • 女だとか男だとかではなく人間として生まれたのだから平等に教育を受ける権利、生きる権利などが子供にも大人にもあると思います。できるだけ速く世界の国、全てが戦争、差別のない世界になればいいなと思います。
  • 日本は今、東日本大震災で世界中から援助されています。でも、世界の人たちも、毎日たくさんの人が死んでいます。僕は日本人だから東日本に早く復興してほしいけど、復興が進んだら、世界の人にもお返ししないといけないなと思います。
  • 私は女の子でも毎日、楽しく生活しています。だから男の子じゃなく、女の子に生まれてよかったと思えるような国になってほしいなと思いました。これからも私にできることをしていきたいです。
北谷中学校
  • 女の子が学校に通えないこと、文字を読むことも書くこともできないことを知って、同じ人間、女の子としてできることはいないかと思いました。このことをもっと知って、身近な人に伝えて、自分にできることを、できるだけたくさんの人達とやってみたいです。世界中の子供たちが学校に通えるようになるといいです。(S.K)
  • 同じ子供なのに学校に行ける人と行けない人がいてびっくりしました。友達と勉強をしたり休み時間は楽しくおしゃべりをすることが何より大切で貴重な時間なのだと感じました。 (M.Y)
  • 世界中には学校に通えない子供たちがたくさんいます。その子供たちの為に何かで少しでも役に立ちたいと思いました。世界の人たちのことをもっと知って、自分にできることを実行していきたいと思います。(K.M)
JICAデスク大分 自分たちにできること
  • ミレニアム開発目標を達成するために私ができることといったら、やはり多くのことを知ることだと考えています。 知って初めて、その後の判断ができるからです。 そして微力でも、活動に参加すること、が重要だと思いました。
  • 食べ物を残さない。他国について勉強する。募金のボランティアに参加する。いらない物を買わない。献血をする。インターネットで調べる。
東大阪市立長瀬中学校
  • 「おかしい!」と思った。正直、私は家の手伝いをするときとかにめんどくさいと思うことがあるけど、めんどくさいですまない国がいっぱいあることが分かった。
    私は、教育を受けられていることが幸せと思ったので、もっと勉強をがんばりたいし、教育を受けられてない子がいるということを忘れたくない。(Y.K)
  • 私はこの話を聞いて、女の子がかわいそうと思いました。
    男の子でも女の子でも、私は関係ないと思っているので、おかしいっ!今こうやって授業を受けられている自分が、幸せものだなと思いました。いつかは世界中のみんなが、不自由のない暮らしになるように協力していきましょう。(M.I)
  • 私も人間やし、女やし、他人事じゃないなと思いました。
    私達が学校で勉強できるのは、あたりまえじゃないこともわかりました。早く、男女平等な世界ができたらいいなと思います。私らが大人になって変えていかないといけないと感じました。(A.A)
神戸市立六甲アイランド高校 (首相へのメッセージ)
  • 私は文字を書けます。言葉も話せます。それが当たり前です。でも貧しい国は違います。
    でも生きてゆくためには教育が必要です。私達子どもには直接できることは少ないかもしれません。
    でも菅さんに想いを伝えることはできます。私達日本だけでなく、世界のための総理大臣になってください。(M.N)
  • 世界中の子どもが教育を受けられる世の中になるように私もできることをしたいと思いました。(N.F)
  • やっぱりまだまだ女性が男性よりも弱いイメージが強いんだなと思いました。
    女性=家事という考え方が強く、社会では男性の力が主にあるというイメージがあるのかもしれないけど、男性だけが社会で役に立っていることなんて、絶対ありえないと思います。
    周りが女性の働ける環境や機会をつぶしてしまっているから、働けない、働けないなら「学び」も必要ではないという悪循環だと思います。社会全体で女性の働ける場所や機会を増やしていくと女性の学ぶことの重要性も認識されていくんじゃないかと思います。
岩国市立由宇小学校
  • 学校に行くだけで、いろんな人の命がすくわれることを実感しました。でも、学校に行けない子どもたちもいることがわかった。これからは、もっと世界中のことを知りたいと思いました。(A.N)
  • どうしてほかの国は児童労働などがあるのかなと思いました。私は女の子が学校にいけないのがとっても不思議でした。わたしは毎日学校にいっているのになと思いました。いつか女の子が学校にいけるといいなと思いました。(M.A)
  • 世界一大きなじゅぎょうは、はじめてです。でも、いろいろなことをしって、くるしい人とかをたすけてあげたいです。じしんにあった人もいのちをかけてたすけたりしているのでそうおもいました。(K.O)
ガールスカウト日本連盟 山口県支部 第17団
  • 学校に行くことが当たり前だと思っていましたが、学校に行くことができない人がたくさんいると聞いてビックリしました。そして、今、私達に出来ることがあったらやりたいです。(M.Y)
  • 私は普通にいつも水を飲んだり学校に行ったりしているけど、貧しい国では勉強をしたくてもお金がなくて家のことをしたり工場に働きに出たりしている女の子がいるということを知って、ありえないと思ったし、何が出来ることをやりたいと思いました。(N.N)
沖縄県立陽明高等学校
  • 教育を受けられない子どもの中には、経済的な理由だけではなくて、その他の文化によって「女の子よりは男の子」という考えがあることを初めて知った。私一人では状況を変える大きなことはできないけど、その子どもたちの環境を理解することや、普段の授業をしっかり受けることがとても大切だなと思った。(S)
  • 10代で結婚するということがとてもびっくりした。学校に行けない子どももたくさんいることや、十分に栄養が取れずになくなったりする人もいるので、食べ物などを大切にする。当たり前のことが当たり前じゃないところがたくさんあるのです。(Y)
  • 国によって、さまざまな問題があって、解決していきたいと思った。知ることはとても大切だと思ったから、これからももっと知りたいと思った。(C)
 練馬区立大泉北中学校
  • 僕は、去年も世界一大きな授業を受けて、そして今回も大きな授業を受けて感じたことがあります。
    子どもは、教育を受ける権利があるはずなのに、貧しいから学校にいけない、家と学校の距離が遠くて通えない。
    このことは、必ず解決できるはずです。 遠かったら、近くに学校を建ててあげる、貧しかったら国が生活保護をしてあげ、その国が保護できない状態であれば、他国が協力する。
    そうして、一人ひとりが協力することで、世界は大きく変わっていくと思います。(K.K)
  • 「みんなが動けば世界は変わる」というのは、本当に事実だと思うので、まずは、相手より自分から動かなくてはいけないなと思いました。(K.A)
  • 今回の東日本大地震で世界各国から多額の義援金が集まった。
    このように人が人を思いやる気持ちがあるんだから、もっとお金を集めたり、学校や技術を提供したりしてあげてほしい。どんな困難でも人はきっと乗り越えられると思う。少なくとも私は人の力を信じている。(T.J)