よくあるご質問

授業について

「世界一大きな授業」とは?
世界180か国のNGOや教職員が運営するネットワーク 「教育のためのグローバル・キャンペーン」(GCE: Global Campaign for Education)では、2003年より毎年4月に「世界一大きな授業」を実施しています。 「世界一大きな授業」とは、世界中で、同じ時期に、同じテーマで開発途上国の教育の現状について理解を深める授業を行い、だれもが学校に行けるようアピールする取り組みです。 日本では、開発途上国で教育支援を行うNGOからなるネットワーク「教育協力NGOネットワーク」(JNNE:Japan NGO Network for Education)がキャンペーンを実施しています。
この授業の目的は何ですか?
日本の子どもたちが、世界の多くの子どもたちが教育を受けていない事実を知るとともに、 だれもが教育を受けられるように、皆で取り組むことを考える機会とすることです。 具体的には、途上国の教育の現状を知り、自分たちにできることは何かについて考える機会となります。
いつ行うのですか?
2012年4月16日(月)~30日(月・祝)のいずれかの1日で、45分程度の授業を1回行っていただきます。
正規の授業の時間でなくてもよいのですか。
授業を行うのは、休み時間、給食の時間、放課後など、いつでも結構です。
学校以外でも参加できますか。
サークルやご友人同士、ご家族、どなたでもご参加いただけます。
授業を行うにあたって、先生の役目は何ですか?
事務局が準備した教材を活用して、今年のテーマについて子どもたちと一緒に考えていただきます。 事前に申し込みいただければ、教材と先生用の手引き書をお送りいたしますので、当日は手引きに沿って授業を進めてください (先着700名)。 もちろん、先生自身で授業を組み立てていただいても結構です。
授業の準備は必要ですか?
ご自分で教材を用意される先生以外は、事前に教材を申込用紙にてお申し込みください。 準備していただくことは、事前に教材と教員手引き書をご一読いただき、子どもたちの授業の場を設定することです。
授業をするのは誰ですか?
授業を進めるのは、担任の先生、専科の先生、校長先生、地域の方、子どもたちでも結構です。 教材に沿って、教育の現状を知る授業を行なってください。
授業は教室ごとに行うのですか。学年や全校一斉でもよいのですか?
いずれの形態でも構いません。
授業の時間は何分でもいいのですか?
もちろん、何分でもかまいません。平均して45分程度になるとお考えください。 ただしこの時間で全てを学ぶことは不可能であり、世界の子どもたちの教育事情を知るための入り口の時間として扱っていただけると良いと思います。 このキャンペーン以降も、日本の子どもたちが継続して学習していくことが、最も望ましい形であると考えています。
「世界一大きな授業」に参加する、子どもにとってのメリットは何ですか?
  • 途上国の教育について学ぶことができる。
  • 世界中で行なわれる世界同時開催のキャンペーンに参加できる。
「世界一大きな授業」に参加する、学校(教員)にとってのメリットは何ですか?
  • 子どもたちに貴重な国際理解学習を提供できる。
  • 教員にとっても、途上国の教育について知る機会となる。教材が準備されている。
  • 学校のホームページに、ニュースとして掲載できる。
  • 地元の新聞やテレビ局に取材してもらい、学校をアピールする。(メディアとの交渉は各学校にてお願いします。)
どの国の子どもが参加するのですか?
世界100カ国以上の国へ、参加を呼びかけています。 2010年に行われた授業には、約1500万人が参加しました。
どれくらいの子どもが参加する予定ですか?
昨年の場合、日本の小・中学校、高校、大学から270校、約3万5千人の児童・生徒が参加しました。 世界全体では100以上の国と地域から800万人が参加しました。 今年はさらに多くの方の参加を目指しています。 また、参加するのは子どもに限らず、先生、保護者の方、地域の方、先生方も参加数として数えることができます
これまでの成果はありますか?
「世界一大きな授業」には、世界中から毎年数百万人もの人々が参加し、2008年にはギネス記録にも登録されました。 このキャンペーンは、各国政府の政策にも影響を及ぼしています。 先進国では援助額の増加の動きがみられ、途上国では、14か国における学費の無料化、女子教育の重視、中途退学した若者・成人向けの教育機会の提供などが行なわれました。 その結果、1999年に比べて小学校に入学した子どもの数は5200万人増えました。
講師は派遣してくれますか?
原則として、「世界一大きな授業」での講師派遣は行っておりません。 「世界一大きな授業」以外でのNGOからの講師派遣については、「もっと調べる」に掲載されている各団体にお問い合わせください。

教材について

教材はいつ送られてきますか?
4月1日から、順次発送いたします。 締め切りは2012年4月20日(金)ですが、教材は先着700名となりますので、なるべく早めにお申し込みください。 教材は無料ですが、教材作成やキャンペーン運営費の寄付を受け付けています。(一口1,000円) 振込み先はこちらをご覧下さい。
教材にはどんなものがありますか?
映像教材、手引き、各NGOが作成した様々な資料をお送りします。
教材について質問があるのですが。
まずはHPの「よくあるご質問」をお読みください。教材に関するご質問がありましたら、メールでお問い合わせください。 特に4月のキャンペーン期間中には事務局に電話での問い合わせが殺到しますので、メールでの連絡にご協力をお願い致します。
体育館や講堂などの一斉授業で使える教材はありますか?
ダウンロードページに追加教材としてパワーポイントを準備しますので、映像教材と組み合わせてお使いください。
映像教材はどんなものになりますか?クラスに1部ずつ送ってもらえますか?
映像を4本、1枚のDVDに収めてお送りします。授業に使う映像はダウンロードページにも掲載しています。 教員の手引きや補足資料はCDに収めてDVDとセットでお送りします。 1校につき1セットの送付となりますので、必要であれば、データをコピーしてお使いください。
英語の教材はありますか?
申し訳ありませんが、英語版の教材はございません。 「教育のためのグローバル・キャンペーン」(GCE: Global Campaign for Education)のウェブサイトがございますので、ご参考になさってください。
ダウンロードのページでDVDに収められている4作品すべて見ることはできますか?
ダウンロードのページでご覧いただけるのは授業に使う『津波の前と後』のみとなります。 その他の3作品が見たい方はお申込いただき、教材を取り寄せていただきますようお願い致します。
映像DVDの操作方法を教えてください。
PCで再生する場合には、「DVDムービーの再生」をクリックするとメニューが表示されますので、見たい映像を選択して再生してください。 もしくは、「フォルダを開いてファイルを表示する」⇒「VIDEO_TS」⇒「VIDEO_TS.IFO」をクリックしてメニューを表示する方法もあります。
映像はパソコン以外でも見られますか?
映像はPCでもDVDプレイヤーでもご覧いただけます。メニューが表示されますので、見たい映像を選択して再生してください。
ビデオ版の教材はありますか?
キャンペーンの映像教材のビデオ版はご用意しておりません。ビデオ教材の貸し出しを行っている団体もありますので、
もっと調べるの各団体またはキャンペーン事務局にお問い合わせください。
「子どもクラブ」の運営には、NGO(大人)はどのくらい介入するのですか?
NGOの働きかけにより「子どもクラブ」が設置されます。子どもたちは同じ地区に住んでいる、すでにお互いによく知った同士です。 彼らは最初に、子どもの権利や衛生の重要性などの基本知識を学びます。そして、自分たちの暮らす地域の状況把握を進めます。 どんな問題があるのか、その問題の原因は何か、コミュニティにはどのようなリソースがどのような場所にあるのかなどを、子どもたちで特定し、意見を出し合います。
現状把握をしていく際に、NGO(大人)は子どもたちの意見や考えを引き出し、参加型ツールなどを使って、出てきた問題の整理や分析を手助けします。 基本姿勢は「子どもに任せること」。必要なときに問いを発したり、別の視点を投げかけたりします。
「子どもクラブ」が結成されてしばらくは、NGO(大人)は常に子どもとともにいますが、子どもたちが活動と経験を積み重ねる中で、子どもたち自らで運営できるようになります。 コミュニティには、「子どもクラブ」のほか、学校委員会、保健委員会、収入増加委員会などの委員会が設置されており、「子どもクラブ」はこれら委員会の1つとして、各委員会と連携をはかりながら、地域全体の開発に関わります。
ソバーナス君の住んでいる地域の、津波の前の状況はどうだったのですか?
タミルナドゥ州は津波の被害を大きく受けました。しかし、津波の以前にも教育や衛生状況は決して充分だったとは言えません。 小学校にトイレがあるのは41.01%(女子トイレは24.72%)、電気が通っているのは47.5%に留まり、学習環境の未整備が課題となっていました(DISE Analytical Report 2004)。 また、映像で子どもたちが指摘している教師による体罰も問題でした。 貧しい家庭では、特に女の子は家事労働などのために学校に行くことはできず、長時間かけて水汲みにいかなければならなく、その水も決して安全なものとは言えませんでした。
参加型学習とはなんですか?
従来の講義のような一方向の知識伝達型の学習ではなく、学習者が学習過程に参加することを促すような学習形態のことです。 詳細についてはこちらをご覧下さい。

参加方法について

参加方法を教えてください。
  • ① 事前登録していただければ、教材を無料でお送りします。HPの申込フォームまたはFAXでお申し込みください。
  • ② 4月16日(月)~30日(月・祝)のいずれかの1日に授業を実施してください。
  • ③ 終了後、授業に参加した子どもの数を報告書にご記入いただき(フォームあり)、 事務局までFAX、郵送、またはEメールにてお送りください(フォームあり)。
  • ④ 後日、参加証が届きます。
教材申し込みの締め切りはいつですか?
2012年4月20日(金)ですが、教材は先着700名となりますので、なるべく早めにお申し込みください。
申込が700校を超えた場合には申し込めますか?
教材は先着700校にお送りしておりますが、700校を超えても、「ダウンロード」のページから教材をダウンロードいただけますので、お申込をぜひお願い致します。 なお、最新の参加人数については、キャンペーンのHPのトップページでご覧いただけます。
申し込みができているか確認したいのですが。
HPからお申込いただいた方には返信メールをお送りしています。 FAXでお申込をいただいた方には、数が膨大なため、受領連絡はできかねますので、教材の発送をもってかえさせていただきます。 3月中にお申込をいただいている場合、4月10日過ぎても教材が届かなければメールにてご連絡ください。
事前登録しないと授業を行えないのですか?
事前の登録がなくても行えます。 授業後に報告書を事務局まで提出いただければ、参加証と報告書をお送りしますので、ダウンロードした教材をお使いいただきご参加ください。 ただし、報告書を提出いただいた後に教材を送ることはできませんので、事前のお申込をお願い致します。
参加証は学校に対し1枚送られるのですか?
各学級(グループ)に1枚ずつお送りいたします。
参加できるのは、学校だけですか?
年齢を問わず、どこでも、どなたでもご参加できます。ただし、事務局で用意している教材は、小学校高学年から中学生向けとなります。
海外にある日本人学校や私立学校も参加できますか?
もちろん、できます。 ただし、教材を郵送することができないので、キャンペーンのホームページからダウンロードしていただくことになります。
小・中学校以外にも参加できますか?
もちろん、できます。高校、大学、塾、ゼミ、その他グループ単位でのご参加可能です。 ただし、小学校低学年以下は理解するのが難しいため、教材をアレンジしてお使いください。

主催団体について

主催者の教育協力NGOネットワーク(JNNE)とは、どのような団体ですか?
主に途上国で教育協力を行う23のNGOのネットワークです。http://jnne.org/
JNNEは、GCEのメンバーです。
GCEとはどのような世界組織ですか?
Global Campaign for Education(GCE)は、世界中の様々な市民団体、国際的に教育協力を行うNGO、労働組合などからなる市民連合組織です。その目的は、世界中の全ての人々が質の高い基礎教育を受けられるために活動することです。
過去にはどんなキャンペーンを行ったのですか?
  • 2003年 女子の教育についての世界一大きな授業(200万人が参加) ギネス記録
  • 2004年 世界一大きな政治家への働きかけ(250万人が参加)
  • 2005年 「学校へ友だちを送ろう」キャンペーン(500万人が参加)
  • 2006年 「全ての子どもに先生を」キャンペーン(550万人が参加)
  • 2007年 教育の権利をみんなの手に!「世界一長い人間の鎖」(550万人が参加)
  • 2008年 世界一大きな授業 ギネスへ挑戦!(880万人が参加) ギネス記録
  • 2009年 世界中の子どもたちといっしょに、「読み書き」 について考えよう!(1200万人が参加)
  • 2010年 世界一大きな授業「ゴールは一つ!世界中の子どもに教育を」(1500万人が参加)
  • 2011年 世界一大きな授業「女の子と女性の教育」 100カ国以上が参加

お問い合わせは
「世界中の子どもに教育を」キャンペーン事務局まで (プラン・ジャパン内)
E-mail: advocacy@plan-japan.org
TEL: 03-5481-0030  FAX: 03-5481-6200