「世界一大きな授業」とは

世界100カ国の子どもたちと一緒に教育について考える世界規模のイベントです。

現在、世界に学校に通えない子どもは、5,700 万人、文字の読み書きができない大人は7億7,400 万人もいます。こうした事実の背景には、紛争や貧困などはもちろん、教育への無理解や女の子など社会的弱者への差別といった、さまざまな問題があります。

「世界一大きな授業」とは、そんな世界の現状に目を向け、教育の大切さを同じ時期に考える、地球規模のイベントです。「すべての子どもに教育を」を合言葉に2003 年にスタートし、2008 年には885万人が参加し、ギネスブックにも登録されました。日本でも、2013 年には684 校/ グループ、5 万9,116 人が参加しました。今年も、世界100 カ国で一斉に開催します。

2000年、国際社会は2015年までにすべての子どもが小学校を修了することを約束しました。毎年4月に世界100か国以上で実施する「世界一大きな授業」は、多くの参加者にとって教育の現状について理解を深める機会となるばかりでなく、各国政府に働きかけ、世界の教育を変える大きな力になっています。

ギネス認定証
世界で885万人が参加した2008年の「世界一大きな授業」はギネス記録に登録されました。

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キャンペーンに参加する子どもたち(ヨルダン)

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新潟県燕南小学校

どんな内容を学べますか?

教材のねらい

  1. 1. 世界の教育の現状について知り、教育の大切さについて考える。
  2. 2. より良い世界のために活動する子どもたちがいることを知り、自分たちに何ができるか考える。
  3. 3. 日本の教育援助の現状を知る。

内容

  • アクティビティ1:4択クイズ
  • アクティビティ2‐A:識字(小中学生対象/高校生以上対象の2種類)
  • アクティビティ2‐B:教育と資金
  • アクティビティ2-C(選択):女の子と教育
  • アクティビティ3:行動する子どもたちのエッセイを読もう
  • アクティビティ4:知ってる?日本政府の「教育援助」のゆくえ
  • アクティビティ5:政策提言をしてみよう

教材について

  • アクティビティ1が基本編です。すべての対象者に実施していただくのがおすすめです。
  • アクティビティ2は選択プログラムです。対象者やテーマに合わせて、2つの中から1つ以上を実施していただくのがおすすめです。
  • アクティビティ3~5は発展とまとめのプログラムです。対象者に合わせて3 つの中から1つ以上を実施していただくのがおすすめです。
  • 対象:小学校高学年以上
  • 時間:45分~(すべて実施すると3時限程度になります)
  • 人数:20~40名のクラスルームでの実施を想定して作成しています。
  • 形式:参加型学習ですすめてください

あなたの声を政府に届けよう

日本はもっと世界の子どもたちへの教育支援を!

国会議員が「生徒」になり、高校生が「先生」になる「国会議員のための世界一大きな授業」を2010年より実施しています。2013年のイベントには、超党派で国会議員25人が出席。「生徒」たちは高校生先生の手作りによるゲーム形式の授業を通して、教育を受けられない子どもの数や援助の額の地政学的な偏りを学びました。

「世界一大きな授業」で学んだ後は、日本政府の教育支援の拡大を願うメッセージ書いてください。「世界一大きな授業」に参加した子ども代表とJNNEが日本政府を訪問し、政策に反映されるように伝えます。

キャンペーンを主催するJNNEは、①日本からの途上国への援助は小学校などに対して少額なので、もっと増やすこと。 ②紛争後の混乱のある国や、より貧しい国への援助に力を入れること、③先生の給料を支援することで教育を受けられる子どもが増えること、④豊かな国の一つとして、国際社会が取り組むグローバルパートナーシップ基金(GPE)にもっとお金を出すことを提言しています。

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ゲームを体験する国会議員

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超党派の議員が参加

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NGOから政府への提言

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高校生と議員のみなさん

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阿部外務政務官に堂々と提言をする高校生