日本では502校5万5485人が参加

2012年の「世界一大きな授業」には、全国から502校・グループ、55,485人が参加。 2004年のスマトラ沖地震・津波で被災したインドの子どもたちが、地域再生に取組む様子を映した映像教材を使った授業が行なわれ、世界中の子どもが学校に通えるようになるために、自分たちにできることを考えました。 また、総理大臣や国家議員に取組んでほしいことをメッセージに書きました。学校以外にも、企業、ガールスカウト、地域でのグループ学習会など、さまざまな年齢層が参加しました。

参加者から寄せられた感想

  • おどろいた:まだ世界には日本だけでなく、いろいろな国が困難なことがあるということにおどろいた。思った以上に、学校へ行く人が少なかった。
  • 不思議だ:同じ地球でいっしょにくらしているのにその国だけ不幸になってしまうのか?
  • どうにかしたい:つらくても前を向いて頑張っているこどもたちがいるから、少しでも力をかしてあげたい。
  • 援助をするとき、ただ「貧困だからお金を出す」とか「物資を届ける」だけではなく、その貧困な国は何が問題なのか、どういうものをおくってあげれば現地の人の役に立つかを考えて援助しなければならないということが分かりました。ただの自己満足で終わらせるのではなく、相手の国を援助した後も見守っていくことで相手の国も自分も徐々に変わっていくのではないかと思います。広い視野をもって今後の世界を見ていきたいです。
  • 私自身、この授業がなければ世界の子どもたちに目を向け、考えることをしなかったと思います。“機会”を与えていただき、そこで初めて意識する、できるものだと思うので、まず日本国民も自分たちの生活だけに必死に生きるのではなく、手助けを求めている人がいることに「気づく」こと。その「気づく」ための「機会」をもっともっと増やしていくことが大切だと思いました。
  • ODA の使い方について議論してほしい。日本のODA が子どもの教育のために使われるのがとても少ないと思います。
  • 私はこの授業を通して、世界自体は広いものだが、お互いに助け合おうという気持ちはどこに行っても同じだ、そういう面で、世界は意外に狭いのだなと思いました。

2012年の参加者の感想もっと見たいかたはこちら

小学生
燕南小学校(新潟)
中学生
扶桑中学校(愛知)
高校生
平安女学院(京都)
大学生
昭和女子大学(東京)

全都道府県の学校が参加

校数人数校数人数
北海道192,305京都172,715
青森4429大阪394,761
岩手92,452兵庫151,772
宮城11960奈良41,204
秋田4835和歌山3410
山形4322鳥取3173
福島4378島根114
茨城11689岡山92,259
栃木7424広島7435
群馬6539山口101,039
埼玉262,956徳島2104
千葉16927香川5291
東京888,674愛媛4262
神奈川302,536高知227
新潟5339福岡101,826
富山2136佐賀2273
石川3199長崎289
福井160熊本5284
山梨5761大分3923
長野10648宮崎3326
岐阜12962鹿児島6490
静岡181,027沖縄121,639
愛知324,479海外2319
三重1200不明228
滋賀6585総計50255,485

小・中・高校を中心に参加

世界中の子どもたちも参加しています

世界でも100カ国以上の国と地域が参加。お絵かきコンテストや教育大臣・国家議員への働きかけなど、各国でさまざまなイベントが行われ、国の教育を改善する動きにつながっています。世界中の子どもたちからの「すべての子どもに教育を」というメッセージは、パリのユネスコ本部に届けられました。

オーストリア

オーストリア子ども劇場で、政治家やセレブも参加した国中が注目するイベントを実施しました。参加者は、エチオピアの少女が障害を抱えながらも歩けるようになり、楽しく学校に通っているという明るいストーリーを読み、教育への理解を深めました。

デンマーク

子どもたちが「すべての子どもに教育を」という願いを絵に描き、国会議事堂前に展示しました。

ボリビア

国内で乳幼児のケアや教育の現状についての研究結果報告に関して話し合われる全国フォーラムが行われました。他にも音楽、演劇パフォーマンスなどのイベントを実施しました。

ブラジル

様々な年齢の子どもたち、大人、政府の代表者が集まり、幼児期に教育が必要なことをテーマに大きな絵画を描くというリクリエーションが行われました。

コロンビア

地方自治体や教育省長官宛の手紙で、乳幼児のケアや教育が公共事業として義務化される法律の発案を促しました。

エジプト

女の子も、幼児期から高校にかけて教育を受けられるように、改革の必要性を政府に訴えました。

ドイツ

巨大なキャンバスに生徒たちが絵を描く国内最大級のフェアが開催され、200以上の学校が参加しました。また、全国の幼稚園児は「世界中の子どもたちに望むことは?」というテーマで絵を描きました。

ヨルダン

国内が注目するアーティストによる絵画のイベントが開催され、教育大臣も参加しました。

レバノン

政治家に手紙を書いて渡すイベントや、教育を受けられず働いている子どもたちの学校体験が行われました。

パキスタン

主要都市で、保護者と先生との集会が開かれ、小学校に入学する前の幼児教育の重要性に焦点をあてたパネルディスカッションを実施しました。

パレスチナ

メディアに対して、パレスチナの子どもの現状を伝えるイベントを行いました。

ポルトガル

「世界一大きな授業」の期間に企画された様々なイベントに、およそ2,000人の学生と160人もの教師が参加しました。

タンザニア

首都ドドマにて、地元の政治家が子どもたちと一緒に展覧会に参加しました。展覧会では幼児教育の必要性をメッセージとしてこめた子どもたちのアート作品が展示されました。子どもたちのメッセージは議会でも取り上げられました。

イエメン

幼稚園や小学校にて、‘将来を描こう!’というコンテストを実施し、街の広場に展示されました。

フランス

ユネスコ本部のあるパリでは、世界中の子どもたちを代表して、小学生2名がユネスコのイリナ・ボコヴァ事務局長にスピーチをしました。「私たちは家も洋服も食べ物もあり恵まれています。幼稚園や小学校に行くこともできます。病気になれば治療も受けられます。世界中の子どもも同じように機会を与えられるべきです。世界中の子どもが危険から守られて、みんないっしょに学べて、幸せに生きられるように、世界の国々のリーダーたちに、約束を守ってくださいと働きかけてください」

スーダン
アメリカ
デンマーク