世界100カ国以上の子どもたちと一緒に教育について考える世界規模のイベントです。
世界で885万人が参加した2008年の「世界一大きな授業」はギネス記録に登録されました。
現在、世界で小学校に通えない子どもは5,780万人、文字の読み書きができない大人は7億8,100万人もいます。国際社会は2000年に、すべての子どもと大人に基礎教育の権利を保障するために、「万人のための教育(Education for All)」目標を定め、2015年までに達成することを約束しました。
「世界一大きな授業」とは、世界の教育の現状を世界中で同じ時期に学び、教育の大切さについて考えるイベントです。今年も世界100か国以上で開催し、参加者の声を各国政府に届け、教育政策に反映するように働きかけます。「すべての子どもに教育を」を合言葉に2003年にスタートし、2008年には885万人が参加、ギネス記録にも認定されました。日本でも2014年には約7万人が参加しました。学校に通えない子どもたちの現状を知り、日本の私たちにできることを考えてみませんか?
参加型の教材を提供します
総合的な学習の時間、国際理解教育に。教育の大切さを実感しながら学ぶことができます。
- 首相・外務大臣へメッセージを書くと、JNNEが日本政府に届けます。
- 教材は複数のユニットで構成され、小学生から大人まで学べる内容です。
- 教材には、日本語版と英語版があります。
- ノーベル平和賞受賞者マララ・ユスフザイさんのスピーチをもとにした教材もあります。
授業の様子
上ノ国際高校(北海道)
地球市民かながわプラザ
ガールスカウト山形5団
立宜野座高等学校(沖縄県)
中津市立本耶馬渓中学校(大分県)
日本女子大学付属中学(東京都)
キャンペーンに参加する子どもたち
ソマリア
モルドバ
ルーマニア
日本(小笠原母島小学校)
ニカラグア
ギリシャ
教材のねらい
- 世界の教育の現状について知り、教育の大切さについて考える。
- より良い世界のために活動する子どもたちがいることを知り、自分たちに何ができるか考える。
- 日本の教育援助の現状を知る。
内容
- アクティビティ1:クイズ
- アクティビティ2‐A:識字(小中学生対象/高校生以上対象の2種類)
- アクティビティ2‐B:教育と資金
- アクティビティ3:行動する子どもたちのエッセイを読もう
- アクティビティ4:本当に必要な教育援助とは?
- アクティビティ5:政策提言をしてみよう
教材について
- アクティビティ1が基本編です。すべての対象者に実施していただくのがおすすめです。
- アクティビティ2は選択プログラムです。対象者やテーマに合わせて、2つの中から1つ以上を実施していただくのがおすすめです。
- アクティビティ3~5は発展とまとめのプログラムです。対象者に合わせて3 つの中から1つ以上を実施していただくのがおすすめです。
- 対象:小学校高学年以上
- 時間:45分~(すべて実施すると3時限程度になります)
- 人数:20~40名のクラスルームでの実施を想定して作成しています。
- 形式:参加型学習ですすめてください
日本はもっと世界の子どもたちへの教育支援を!
国会議員が「生徒」になり、高校生が「先生」になる「国会議員のための世界一大きな授業」を2010年より実施しています。2014年のイベントには、超党派で国会議員21人が出席。「生徒」たちは高校生先生の手作りによるゲーム形式の授業を通して、教育を受けられない子どもの数や援助の額の地政学的な偏りを学びました。
「世界一大きな授業」で学んだ後は、日本政府の教育支援の拡大を願うメッセージを書いてください。「世界一大きな授業」に参加した子ども代表とJNNEが日本政府を訪問し、政策に反映されるように伝えます。
キャンペーンを主催するJNNEは、①日本からの途上国への援助は小学校などに対して少額なので、もっと増やすこと。 ②紛争後の混乱のある国や、より貧しい国への援助に力を入れること、③教育を受けられる子どもが増えるために、先生の給料を支援すること、④豊かな国の一つとして、国際社会が取り組むグローバルパートナーシップ基金(GPE)にもっとお金を出すことを提言しています。
文字カードを使って途上国の教育現状を体験
グループに分かれてワークショップスタート
授業を担当した高校生と、
参加してくださった議員のみなさん
高校生による政策提言